当社コメント
電柱の高所に取付でしたので、アンテナ本体の状態の確認は出来ませんでしたが、目視においても３つの改善点がありました。

（改善点1）
地域的に弱電界地域の為、アンテナは20素子以上が望ましいと思われますが、設置されていたアンテナは14素子でした。また、弱電界地域であり他地域用の中継局からの電波の影響、また地域の山林からの反射波の影響などにてマルチパス（映像が途切れる症状）の発生なども考えられるので通常の八木式アンテナより、高性能型のパラスタック式アンテナにての対応が良いのではと判断し、それに変更する事をご案内させて頂きました。

（改善点2）
アンテナの方向が北九州局（皿倉山）方面に向いていました。地域的に豊前の中継局か、行橋中継局に向け垂直偏波にての受信が望ましいのではないかと判断し、受信局を北九州局から行橋中継局へ変更する事をご案内させて頂きました

（改善点3）
アンテナの設置位置が高すぎてメンテナンスが不可能の為、設置業者が対応が出来ないのではと思われる。まわりに林があり、電波の受信が難しいように判断したようだが、まわりの住宅では２階の屋根に設置されているアンテナが多く、それらが問題なく受信しているのであれば高さを低くした方が良いのではと判断しました。ハイトパターンピッチがあっていないことによる受信不良も考えられるのではないかと感じます。

また現在のアンテナ位置が高すぎるためBSアンテナと混合するブースターとの設置位置にてアンテナからの配線が長くなっており、アンテナの入力レベルが低いことを考慮するとアンテナから１，５ｍ程の範囲にて取り付けることが望ましいと思われました。故に、アンテナ設置位置をBSアンテナに近い位置、メンテナンスが出来る高さへ変更。それによりアンテナとブースターの設置位置が最適な状況になるのではないかと御案内させて頂きました。

当社改善案のもとに工事を実施させて頂いた後に、測定された電波は完璧でした。お客様にはご納得の満面の笑顔を頂くことが出来ました。